6月は梅雨時期でジメジメとした湿度が高い日が続きます。多くの人がこの時期には肌の乾燥を心配しなくても良いと考えがちですが、それは大きな誤解です。実は、梅雨時期でもお肌が乾燥しやすく、適切なスキンケアを怠ると様々な肌トラブルを引き起こす可能性があります。
今回は、6月に乾燥肌になりやすい理由とその対策について詳しくご紹介します。
6月にお肌が乾燥する原因とは？
6月は梅雨時期なので、湿度が70％以上というジメジメとした毎日です。しかし、空気が乾燥しているわけでもないのに、なぜお肌が乾燥してしまうのでしょうか？その主な原因を見ていきましょう。
1.紫外線によるダメージ
一年で紫外線のピークは夏の間です。6月は雨の日が多く、天気の良い日よりも紫外線の量は少ないものの、それでも紫外線はしっかりと地上に降り注いでいます。紫外線にはUV-AとUV-Bがあります。UV-Aは長期的に浴び続けると皮膚の真皮まで届き、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。これにより、シワやほうれい線、たるみなどお肌の老化の原因になります。
一方、UV-Bは強いエネルギーを持ち、皮膚の表皮に大きなダメージを与え、お肌のバリア機能を低下させます。また、皮膚が紫外線から守ろうとして皮脂を過剰に分泌させることで、結果として乾燥肌を招いてしまいます。
2.梅雨時季の汗
6月は真夏ほど気温が高いわけではありませんが、湿度の高いジメッとした空気のせいで全身に汗をかくことが多くなります。汗は皮脂と混ざり合って皮脂膜を作る大切な保湿成分です。しかし、適度な量以上に汗をかき続けると、汗の蒸発と同時に体内の水分、天然保湿因子、皮脂なども一緒に奪われてしまい、お肌の乾燥を招きます。汗はこまめに拭き取ることが大切です。
3.間違ったスキンケア
湿度の高い6月は、汗や皮脂でお肌のべたつきが気になります。洗顔は1日2回が理想ですが、スッキリさせたいあまり、1日に何度も洗顔をしている人も多いでしょう。クレンジング料や洗顔料には、洗浄力の強い成分が入ったものもあります。そうした洗顔料を頻繁に使って洗顔をすると、お肌に必要な皮脂や角質までも奪い、乾燥肌を招く原因になります。
また、洗顔後の保湿ケアで清涼感のあるスキンケアのやり過ぎも要注意です。皮脂の除去や毛穴を引き締めるために拭き取り化粧水や収れん化粧水を使い過ぎるのも乾燥肌の原因になります。
4.エアコンの送風
ジメッとした梅雨の時期こそ、エアコンがきいた部屋で快適に過ごしたいものです。しかし、ベタついたお肌のこの時季だからこそ、エアコンが原因による乾燥状態に気づきにくいものです。エアコンは室内の熱を取るのと同時に、室内の除湿も行っています。そのため、長時間エアコンを稼働させていると室内は乾燥します。
また、エアコンの冷風に当たり続けると、お肌の角質層のバリア機能が低下して水分が蒸発してしまいます。エアコンだけでなく、扇風機の風をお肌に直接当て続けるのも乾燥肌になる原因です。
6月の乾燥肌の予防と対策
6月の乾燥肌を防ぐためには、いくつかの予防策と対策が必要です。以下にその具体的な方法を紹介します。
1.スキンケア
お肌の乾燥を改善、防ぐためには毎日のスキンケアがとても重要です。まず見直したいのは、毎日使うクレンジング剤と洗顔料です。クレンジング剤には、メイクの油分を落とす合成界面活性剤が配合されています。配合量が多いほど洗浄力は高いのですが、お肌に大きな負担をかけるため毎日使いのクレンジング剤としては向いていません。
手早くメイクを落とせるオイルタイプや、手軽なシートタイプは合成界面活性剤が多量に配合されています。逆に配合量が少ないのは、クリームタイプやミルクタイプです。乾燥肌でも安心して使えるのでおすすめです。
洗顔料は、合成界面活性剤が配合されていないものを選びましょう。その点で、天然成分由来の固形の石けんはお肌を優しく洗い上げ、どのような肌質でも安心して使えるのでおすすめです。
クレンジング、洗顔いずれも、ゴシゴシこすり洗いをするのはNGです。摩擦によってお肌を傷つけてしまいます。洗顔料はたっぷりと泡立てて、泡に汚れを吸着させるようなイメージで優しく洗います。
クレンジング、洗顔時の洗い流す際の水温は、30～35度のぬるま湯がよいでしょう。適度な皮脂を残しながら洗い流してくれます。高温ではお肌に必要な皮脂まで流されてしまうので気をつけましょう。
洗顔後は1分以内に保湿ケアを行い、水分の蒸発を防ぎます。化粧水・美容液・乳液・クリームの順にお手入れを行います。ベタベタするからとこの時季に保湿ケアを怠ると、あっという間に乾燥肌を招きます。
生活習慣の見直しで乾燥肌対策
お肌の乾燥を防ぐためには、生活習慣の見直しも重要です。以下に、乾燥肌対策として取り入れたい生活習慣をご紹介します。
1.バランスの良い食事
お肌の健康を保つためには、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。特にビタミンA、C、E、そしてオメガ3脂肪酸を多く含む食品を摂ることが乾燥肌対策に効果的です。
ビタミンAは皮膚の新陳代謝を促進し、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けます。ビタミンEは抗酸化作用があり、オメガ3脂肪酸は皮膚のバリア機能を強化します。これらの栄養素を含む食品を積極的に取り入れましょう。
2.適度な運動
適度な運動は血行を促進し、皮膚に栄養を届けやすくします。ジョギングやウォーキングなどの軽い運動を日常的に取り入れることで、お肌のコンディションを整えることができます。
3.十分な睡眠
お肌の修復や再生は睡眠中に行われます。十分な睡眠を確保することで、乾燥肌の改善や予防に役立ちます。毎日7～8時間の質の良い睡眠を心掛けましょう。
6月の乾燥肌対策のポイント
6月の乾燥肌を防ぐためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
1.保湿を重視する
湿度が高い時期でも、保湿は欠かせません。特に、化粧水や乳液、美容液などの保湿アイテムをしっかりと使い、お肌の潤いを保つことが重要です。ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれた製品を選びましょう。
2.紫外線対策を怠らない
6月は紫外線が強い時期ですので、日焼け止めをしっかりと塗り直すことが大切です。また、帽子やサングラスを使うなど、物理的な紫外線対策も併せて行うと効果的です。
3.エアコンの使用を見直す
エアコンの冷風や除湿機能はお肌の乾燥を引き起こす原因となります。エアコンを使う際は、加湿器を併用するか、室内に水を張ったボウルを置くなどして湿度を保つよう心掛けましょう。
まとめ
6月の梅雨時期は湿度が高い一方で、お肌が乾燥しやすい季節でもあります。紫外線のダメージ、汗による水分の蒸発、間違ったスキンケア、エアコンの使用などが乾燥肌の原因となります。
乾燥肌を予防・改善するためには、正しいスキンケアと生活習慣の見直しが必要です。毎日のスキンケアを見直し、保湿を重視したお手入れを行いましょう。また、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠を心掛けることで、内側からお肌の健康をサポートすることができます。
これらの対策を取り入れて、6月の乾燥肌をしっかりと防ぎ、健康で美しいお肌を保ちましょう。
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